この記事では、オーストラリアに留学やワーホリ、旅行に行く人が知っておくべき情報をまとめています。これを読めば準備万端で出発できます!
オーストラリアの基本情報
【時 差】
日本とオーストラリアの時差は1時間前後とほとんどありません。オーストラリアの時間は、東部、中央部、西部の3つの時間帯に分かれています。
オーストラリアの地域と日本時間との時差
- クイーンズランド州(QLD):+1時間
- ニュー・サウス・ウェールズ州(NSW):+1時間(2時間)
- ビクトリア州(VIC):+1時間(2時間)
- キャンベラ首都特別地域(ACT):+1時間(2時間)
- タスマニア州(TAS):+1時間(2時間)
- ノーザン・テリトリー(NT):+30分
- 南オーストラリア州(SA):+30分
- 西オーストラリア州(WA):−1時間(±0時間)
( )内の数字はサマータイム実施期間中の時差
また、夏になるとDaylight Savingと呼ばれる夏時間制(サマータイム)が用いられます。実施は、原則として10月の最終日曜(TASは第1日曜、WAは12月)から3月の最終日曜までです。
【通 貨】
通貨は10進法で、1オーストラリア・ドルは100オーストラリア・セントです。通貨の種類は、紙幣が5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドル札の5種類と、硬貨は5セント、10セント、20セント、50セント、1ドル、2ドルの6種類あります。
1セント硬貨がないので、スーパーマーケットなどで端数が出た場合は、5セント未満は切り捨て、切り上げ、四捨五入などで計算されます。
【 水 】
オーストラリアの水道水は基本的に飲料水として飲むことができます。
地域によってはミネラルウォーターと変わらないほどおいしい水の所もあります。ただし、普段から胃腸の弱い人は生水を避けたほうが良いでしょう。
【電 気】
オーストラリアの電圧は日本と違って、220~240ボルト50サイクルで非常に高いので、安全のためコンセントには必ずスイッチが付いています。コンセントからプラグを抜く時は、スイッチを切ってから抜くようにしてください。
日本で使用している電気製品をそのまま使用することはできないので、変圧器が必要になります。また、コンセントの形状も異なるため、変換プラグも必要です。現地で変換プラグを手に入れることが難しいこともあるので、日本で購入し、予備も持っておくと安心です。
ただし、最近のノートパソコンやスマートフォンのほとんどは240Vまで対応しているので、変圧器は必要ありません。念のため、電源アダプターに「AC100V~240V 」と表示されているかどうか確認してください。
【気 候】
オーストラリアは南半球に位置しているため、季節が日本とちょうど反対になります。また、日本の国土の21倍の大きさを誇るオーストラリアでは、地域によって気候風土が全く異なります。
乾燥している地域、雨が多い地域、雪が降る地域、熱帯地域など、まるで別の国にいるかのようです。自分の訪れる都市と、滞在する時期を考えて、服装や持ち物を決めていきましょう。以下に4つの気候とその地域をまとめてみました。
■ 熱帯性気候地域
12月~3月が雨季です。6~8月の冬でも日中は半袖で過ごせます。
◎ ダーウィン、ケアンズなど
■ 砂漠性気候地域
昼と夜の気温差が激しく、年間を通して雨は少ないです。12~2月の夏は日中の平均気温35度以上にも上りますが、夜はさわやかで過ごしやすいです。
◎ ウルル(エアーズ・ロック)、アリス・スプリングスなど
■ 亜熱帯性気候地域
年間を通して300日以上が晴天に恵まれ、冬でも半袖で過ごせます。
◎ ブリスベン、ゴールドコースト、サンシャイン・コーストなど
■ 温帯性気候地域
四季がはっきりしています。春は暖かで、秋は紅葉、冬は高山地域でスキーも楽しめます。
◎ シドニー、メルボルン、アデレード、パース、ホバートなど
【服装の目安】
オーストラリアは日本と季節が逆のため、9~11月が春、12月~2月が夏、3~5月が秋、6~8月が冬となります。サンタクロースがサーフィンをしているのはこのためですね。
国土の広いオーストラリアですが、どの地域でも年間を通して日差し・紫外線が強いので、サングラスや帽子、日焼け止めクリームは必需品です。
また、日本人にとっては、冷房が効きすぎていると感じることも多いですし、地域によっては朝晩の寒暖差が激しいので、夏でも薄手の上着は用意しておくことをおすすめします。
【ショッピング】
主に、営業時間は、月~金曜の午前9時から午後5時半くらいまでで、大都市のほとんどのショッピングセンターは土日祝日も営業しています。
ただし、個人商店などは、土・日曜、祝日が休みになる場合も多い上、週末は閉店時間を早める店舗も多いので気をつけましょう。
また、イースターやクリスマス(12月25日)は、全国的にお休みになることを覚えておきましょう。
それから、主要都市の中心部では、レイトナイト・ショッピング・デー(Late Night Shopping Day)を設け、主に木曜や金曜など、週に1度だけ21時まで営業しています。都市によって異なるので調べてみましょう。
ちなみにオーストラリアの消費税(GST: Goods and Services Tax)は10%です(2019年5月現在)。
【郵 便】
郵便局はAustralia Postと表示され、赤いPのマークが目印です。街角に立つ郵便ポストは赤と黄色(Express Post GOLD posting box)の2種類で、赤は通常の郵便、黄色のポストは速達用となっています。
ハガキ(20g)や50gまでの封書(エアメール)を日本に送る場合は、2ドル10セントです(2016年12月現在)。
【免許証・フォトカード】
現地でオーストラリアの免許に書き換えるとIDとして使えるので、パスポートを持ち歩かなくて済むので便利です。
<必要な書類等>
・日本の自動車運転免許証
・CRC(Community Relations Commissions)が発行した公約翻訳
・パスポート
・住所証明 (公共料金の支払い書等)
- NSWの場合は継続して6ヶ月以上滞在した後でなければ申請はできない。
NSWでは、フォトカードと呼ばれるIDを発行する事ができ、免許証や他の公的な写真つきのIDを持っていない方が身分を証明することが出来るカードです。
【インターネット事情】
オーストラリアでは日本と同じようにインターネットが普及しています。しかし、アナログ回線を使っている家庭もあり、オフィスや一部の家庭でのみブロードバンドが使われています。
また、ブロードバンドにもかかわらず、1ヶ月でダウンロードできる通信量が決められていて、容量を超えると追加料金が発生したり、通信速度が遅くなったりするので確認した方がよいでしょう。
大学の図書館やカフェなどの公共施設では、Wi-Fiや無線LANが無料提供されているところもあるので、比較的安定したインターネットが使えるところが多いです。
【国際電話のかけ方】
オーストラリアから日本に国際電話をかける場合の電話番号の順番は、以下のとおりです。
(0011)+(国番号)+(0を取った市外局番)+(相手の電話番号)
(例)オーストラリアから日本の043-271-7486にかける場合
0011 - 81 - 43 - 271 - 7486
日本からオーストラリアに国際電話をかける場合の電話番号の順番は、以下のとおりです。
(利用する国際電話会社の識別番号)+(010)+(国番号)+(相手の電話番号)
(例)日本からオーストラリアの123-456-7890にかける場合
識別番号 - 010 - 61 - 123 - 456 - 7890
- 国際電話会社の識別番号は次のようになっています。尚、マイラインに登録している場合は不要です。
KDDI:001、NTTコミュニケーションズ:0033、ソフトバンクテレコム:0061 - オーストラリアの国番号は61、日本の国番号は81です。
【携帯電話】
3ヶ月以上の留学の場合、日本の携帯電話を使うよりも、現地で携帯電話を調達したほうがよいでしょう。
現地で携帯を契約する場合は2年契約など長期の契約が必要になるため、プリペイド式やレンタルの携帯を利用する場合が多いです。
トラブル・病気・怪我のとき
【病気や怪我をした時】
オーストラリアには日本語で対応している救急病院や、日本人医師が常駐している医院がわりと多くあります。また、連邦政府が英語を話せない人のために提供する翻訳・通訳サービス「TIS(Translating & Interpreting Service)」もあります。
電話による通訳サービスは年中無休24時間対応で、通話は医師と患者、通訳の3者で行い、電話による問診や応急処置を聞くことができます。利用方法は通訳サービスに電話し、「ジャパニーズ・プリーズ」と告げると日本語通訳が出てきます。
通訳者がつかまるまで多少時間がかかることもあります。
■ 電話通訳サービス
Telephone Interpreter Service Tel:131-450
■ 24時間日本語医療センター
シドニー Tel:1800-355-855
ブリスベン Tel:1800-666-019
ゴールドコースト Tel:1800-686-099
ケアンズ Tel:1800-688-909
メルボルン Tel:1800-777-313
パース Tel:1800-777-313
【緊急電話】
警察(Police)、消防(Fire)、救急車(Ambulance)などの緊急コールはすべて「000」です。公衆電話からでも無料でかけることができますが、救急車の利用は日本と違って有料です。
【紛失や盗難に遭ったとき】
紛失や盗難にあったらすぐ警察に届けなければなりません。家で泥棒に入られた時は、あわてないで電話で「000」をダイヤルし、警察を呼びます。
この際、家の物には手を触れないで、何を盗まれたかを把握しておくと捜査の助けになります。警察に届出をしたときは、「イベントナンバー」を必ずもらってください。
■ 警察を呼ぶ場合
ダイヤル「000」公衆電話または自宅の電話から無料でかけることができます。消防、救急車の番号も兼ねていますのでポリスデパートメントにまわしてもらい用件を伝えて、被害場所に来てもらいます。最初に住所、電話番号、名前を告げる必要があります。
■ クレジットカードやキャッシュカードを紛失した場合
カード発行会社や銀行に連絡してください。
■ トラベラーズチェックを紛失した場合
発行元の機関・提携銀行の窓口に連絡して、再発行の手続きを行います。購入した時の控えやTCナンバー、使用明細などが必要になります。
■ パスポートを紛失した場合
パスポートを紛失した時はまずは警察に届けて事情を説明し、警察から「イベントナンバー」を必ずもらってください。
(パスポートを再発行してもらう時は、この「イベントナンバー」と本人の顔写真2枚が必要なので忘れずに。顔写真はあらかじめ日本で用意し持っていくと、万が一の時に慌てなくてすみます。)そして、日本大使館か領事館へ連絡してください。
交通について
【主要都市の市内交通】
(1) ケアンズ
市街地はどこに行くにもほとんどが徒歩でアクセスできる距離にあります。郊外のビーチや観光地に行くにはバスを利用します。
マーリン・コースト・サンバス(Marlin Coast Sunbus)はケアンズと北部ビーチを結び、オールイン・ナ・デイ・シャトル(All In A Day Shuttle)はケアンズ~パーム・コーブ・ビーチ間を1時間ごとに運行しています。
マーリン・コースト以遠のポート・ダグラスやデインツリーへは、コーラル・コーチ(Coral Coach)を利用します。
<空港から市内まで> タクシーで約15~20分
(2) ブリスベン
シティ内の移動は徒歩で十分カバーできます。ローンパイン・コアラ・サンクチュアリーやマウント・クーサなどの郊外へ行くにはバスやフェリー、電車などを利用します。
バスはアデレード・ストリートにあるバス停が発着地となります。料金はゾーン制。1日乗り放題のデイ・ローバー・チケット(Day Rover Ticket)はバスとフェリーが利用できます。
<空港から市内まで> バスで約30分、タクシーで約20分
(3) ゴールドコースト
市内を走る路線バスはサーフサイド・バス(Surfside Bus)といいます。サーフサイド・バスはワーナー・ブラザーズ・ムービー・ワールドからクーランガッタやツィード・ヘッズまでをカバーしています。
<ブリスベン空港から市内まで> バスで約90分~2時間、タクシーで約90分
<ゴールドコースト空港から市内まで> バスで約40分、タクシーで約30分
(4)シドニー
市街地を動き回るにはバスを、郊外へは鉄道を利用するのが便利です。市内には、主要観光ポイントを巡る赤い車体の観光バス、「シドニー・エクスプローラー(Sydney Explorer)」と、ボンダイ・ビーチをはじめとしたベイエリアを網羅する青い車体の「ボンダイ&ベイ・エクスプローラー(Bondi & Bay Explorer)」が運行しており、観光に便利です。
シドニー市内と湾内各地や北部のマンリーは、公共フェリーが運航しています。
<空港から市内まで> バスで約30分、タクシーで約20分
(6)メルボルン
市内を巡るにはメルボルン名物のトラムを利用し、郊外へはバスか電車を利用します。料金はゾーン制。市街地中心部を1周する赤茶色の車体をしたシティ・サークル・トラム(City Circle Tram)は無料です。また、2階建てのシティ・エクスプローラー(City Explorer)は、市内の主要観光スポットを巡るバスです。
<空港から市内まで> バスで約40分、タクシーで約40分
(7)アデレード
市街地は徒歩で巡ることができます。郊外やビーチへ行くにはバスを利用します。シティを循環するシティ・ループ(City Loop)は主要な観光地をほとんど網羅している路線で、無料となっています。アデレード駅とビクトリア・スクエアの間を結ぶビー・ライン(Bee Line)も無料で乗車できます。
<空港から市内まで> バスで約20分、タクシーで約15分
(8)パース
パース市内と郊外は、トランスパース(Transperth)のバス、電車、フェリーが走っています。料金はゾーン制で、街の中心部ゾーン0域内であれば、トランスパースのバス、電車ともに、誰でも無料で乗車できます。さらに、パース市街を巡回するCAT(キャット)バスも無料です。
赤いネコが描かれたレッド・キャットは市街地を東西に、青いネコのブルー・キャットは南北に巡回しています。
<空港から市内まで> バスで約30分、タクシーで約30分