現在、高校生で、海外の高校に一年間留学しようと思っています。日本に戻ってきたらそのまま上の学年に進級したいので、認定留学ができる海外の高校を紹介してください。
1年間の私費留学が認定留学として認められるかは、現在在籍している高校が決めます。今までの生徒さんの認定の要件の例などまとめてみましたので、学校に確認してみてくださいね。
<認定留学について>
1年間の高校留学をするにあたり、認定留学と認める条件については、現在在籍している高校に確認する必要があります。
日本の場合、学年度が4月~3月になりますが、カナダの場合は9月~6月、ニュージーランドやオーストラリアは1月~12月となります。このため、日本の学期日程にあわせて留学すると、海外では学年途中での入学になり、また、逆に海外の学期日程にあわせると、日本に戻ってくるのが学年途中となります。
また、単位の数え方も国によって異なり、通年で科目を履修することで単位がもらえる場合、前期と後期で別の科目を履修してそれぞれ単位がもらえる場合、単位が科目ごとではなく、ひとつの科目の単元ごとに与えられる場合などばらばらです。
さらに、英語が母国語でない留学生の場合は、英語力に合わせて、学年を超えて科目を履修することが一般的です。例えば、学年は高校2年生で、数学は得意なので高校2年生レベルのクラスだけど、社会は英語力が足りないので高校1年生のレベルのクラスを受講していて、加えて、現地の生徒が受講しない留学生向けの英語クラスを受講しているというパターンが普通です。
このため、例えば、高校2年生で1年間の認定留学をするといっても、現地の高校2年生が履修するレベルで、日本と同じような英・国・数・理・社といったアカデミックなクラスを受講し、現地の生徒と同じように単位を取得して帰国しないと、認定留学ができないと定めている高校はあまり多くはないようです。
日本の高校では、以下のポイントから条件を決めて、この条件をクリアしていたら、1年間の留学が終わって日本に帰国したときに、30単位(最大36単位)を与えますという制度を取っているようです。
<認定留学の条件のポイント>
- 教育課程
現地の高校課程でないといけないのか、語学学校の英語コースを含めてもいいのかどうか - 学年
日本における自分の学年のレベルの科目でないといけないのかどうか、学年レベルが混在していてもいいのかどうか - 科目の種類
履修する科目が日本の高校で提供している科目でないといけないのか、それとも、例えば、ヨガ、ダンス、ウエイトトレーニング、ウェブ制作、料理、幼児教育、自動車技術、起業などといった、日本の高校にはない科目でもいいのかどうか - 単位取得
実際に現地の生徒と同じように単位を取得する必要があるのかどうか、それとも、実際に単位は取得しなくてもきちんと出席をして授業を受けて、宿題や課題などをこなしていればいいのかどうか
<認定留学の条件の一例>
- 現地の高校のカリキュラムを受講することが条件。受講する科目については、学年レベルも、どの科目を履修するかも特に問わず、実際に現地の単位を取得したかどうかも不問。ただし、きちんと出席をして宿題などをこなしていることが条件となるので、現地の先生からの評価を考慮した上で、海外の高校で1年間の留学経験をしたことをもってして30単位を与える。
- 現地の高校で、自分の学年と同じレベルの科目を受講することが条件。 どの科目を履修するかは特に問わず、実際に現地の単位を取得したかどうかも不問。ただし、きちんと出席をして宿題などをこなしていることが条件となるので、現地の先生からの評価を考慮した上で、30単位を与える。
- 現地の高校で履修する科目は、学年も科目の種類も問わない。ただし、現地の生徒と同じように単位を取得することが条件。日本に帰国後に与える単位数は、1科目を5単位として換算する。
- 現地の高校のカリキュラムを受講することが基本だが、現地の高校の夏休みや冬休みが含まれる場合、語学学校と組みわわせることも可能とする。