この記事では、ニュージーランドに留学・ワーキングホリデー・長期旅行で行くひとが知っておいた方がよい基本的な情報やトラブルの際の対処法をまとめています。
文化や慣習、制度が日本とは全然違う国なので、しっかりと基本的な情報を身につけておくことでニュージーランドでの滞在を100%楽しむことができると思います。
それでは早速見ていきましょう!
ニュージーランドの基本情報
【時 差】
まず時差についてですが、日本とニュージーランドの時差は3時間です。例えば、ニュージーランドの方が12時の時、日本は朝の9時になります。
夏になるとDay Light Savingと呼ばれる夏時間制が用いられ、時差は4時間になります。(9月最後の土曜日の夜中から翌年4月の第1土曜日の夜中まで。)
【気 候】
ニュージーランドは赤道を挟んで日本とほぼ同じ位置にある温帯に位置しています。そのため季節はちょうど日本と逆になります。
気候は変化に富んでいますが、暑さ、寒さも極端ではありません。1~2月が最も暖かく、7~8月は雨が多く最も寒い月ですが、その温度差は10℃程度です。
ただし、朝晩と日中の気温の差が激しく、気温差が10度以上あることも珍しくないので、どんなに夏場に渡航される方でも、上着は必需品です。
また、ニュージーランドは紫外線が日本の7倍と非常に強いので、特に夏の間は帽子や日焼け止めやサングラスを用意した方が良いでしょう。夏は乾燥し、冬は雨が多く、湿度が高くなります。
【電 気】
ニュージーランドの電圧は日本と違って、230~240ボルト50ヘルツで非常に高いので、安全のためコンセントには必ずスイッチが付いています。コンセントからプラグを抜く時は、スイッチを切ってから抜くようにしてください。
日本で使用している電気製品の多くはそのまま使用することはできないので、変圧器が必要になります。また、コンセントの形状も異なるため、変換プラグも必要です。
ただ、最近のノートパソコンのほとんどは、電源アダプター、パソコン共に240Vまで対応しているので、変圧器は必要ありません。念のため、電源アダプターに「AC100V~240V 」と表示されているかどうか確認してください。
【通 貨】
ニュージランドの通貨の種類は、紙幣が5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドル札の5種類となっています。
硬貨も10セント、20セント、50セント、1ドル、2ドルの5種類があります。
スーパーなどでは99¢といった価格がつけられていることがあります。端数は切り上げまたは切り捨てになりますが、四捨五入ではなく、五捨六入になったりと、お店によっても違いがあります。
【ショッピング】
お店の営業時間は、月~金曜の午前9時から午後6時くらいまでのところが多く、(店によっては5時または5時半の所もあり。)土日は更に営業時間を短くしている所が多いです。
日本と違って営業時間が短い店が多いので注意が必要です。ただ、免税店や大手の土産店など観光客向けの店は比較的遅くまで営業していたりします。
ちなみに、ニュージーランドの消費税(GST: Goods and Services Tax)は15%となっています。
【銀 行】
銀行は基本的に月曜日から金曜日までの9:00~16:30まで営業しています。銀行と場所によりオープン時間は異なりますが、土曜日に営業している所もあります(特に都市部のみ)。
国際線の空港内にある銀行はフライトに合わせて常時営業していますので、到着時に両替する事ができます。また、ATMはガソリンスタンドやショッピングセンター内、街中にあり、24時間使用できます。
口座を開設して銀行カードを作ると、ほとんどの店でEFTPOS(エフトポス:デビットカードに相当)を利用できるため、現金を持ち歩く必要も最低限に抑えることができます。
【郵 便】
ニュージーランドの郵便物はNew Zealand Postが最も大きい会社となりますが、それ以外にも2社が参入しています。
一般的に郵便局は月曜~金曜の9:00~17:00と、土曜の午前中に営業しています。大きなショッピングセンター内などにも必ず見られます。
30キロ未満の小包を送る場合、インターナショナル・エアー(1週間程度で配達可)やインターナショナル・エコノミー(3週間程度で配達可)などが利用できます。
【国際電話のかけ方】
ニュージーランドから日本に国際電話をかける場合の電話番号の順番は、以下のとおりです。
(00)+(国番号)+(0を取った市外局番)+(相手の電話番号)
(例)ニュージーランドから日本の043-271-7486にかける場合
00 - 81 - 43 - 271 - 7486
日本からニュージーランドに国際電話をかける場合の電話番号の順番は、以下のとおりです。
(利用する国際電話会社の識別番号)+(010)+(国番号)+(相手の電話番号)
(例)日本からニュージーランドの123-456-7890にかける場合
識別番号 - 010 - 64 - 123 - 456 - 7890
- 国際電話会社の識別番号は次のようになっています。尚、マイラインに登録している場合は不要です。
KDDI:001、NTTコミュニケーションズ:0033、ソフトバンクテレコム:0061 - ニュージーランドの国番号は64、日本の国番号は81です。
【携帯電話】
携帯電話の契約は少々面倒なので、日本からのワーホリや長期旅行者の方は購入に手間の掛からないプリペイド携帯を利用しているのが一般的です。現在、Vodafone、Spark、2degreesの3社がプリペイド携帯を販売しています。
料金:メールなどの機能の有無によって料金が異なります。100ドル~300ドルと、様々な種類の携帯電話が販売されています。通常5ドルの初回通話料が料金に含まれています。
リチャージカード:プリペイド式の電話はリチャージカードを購入し、そのカードに書かれている番号をインプットすると通話料のリチャージができます。リチャージカードはコンビニや郵便局、スーパーなどで購入できます。通話料は日中1分約1.7ドルです。
公共交通機関について
バスの乗り方
(1)ルートを確認しよう
ニュージーランドでの移動手段で一番活用されているのは車ですが、留学生が普段、自宅から街や学校などに移動する場合、最も利用するのはバスでしょう。
オークランドやクライストチャーチのような都市部では、シティ中心から郊外まで、網の目のようにバス路線が広がっています。
まずは、自宅から目的地までの最寄りのバス停を確認し、ルートをチェックしましょう。もし、どうしてもわからない場合は、MAXXというニュージーランドの交通機関のルートや時刻表、料金、乗り場などを検索できるウェブサイトがあるので、出発地や目的地を入力して調べてみましょう。
(2)バスの乗り方と降り方
各バス停には、日本とは違って正確な時刻表が表示されていません。そのため、一番近いバスターミナルの欄に表示されている時刻を参考にしましょう。
地域によっては、一本乗り遅れてしまうと、次のバスまで30分以上待たないとダメ・・・ということも多々ありますので、バス停には少し早めに到着しておくことが大切です。
目的地と路線番号が表示されたバスが見えたら、手を上げて自分が乗る意思をドライバーに示します。意思表示をせずに立っているだけでは、乗車しないものとみなされ、素通りされる可能性もありますので、わかりやすく堂々と手を上げてください。
乗車したら、目的地を告げ、トレイに料金を乗せるか、バスカードを指定の場所に差し込みます。ドライバーがチケットを出してくれますので、忘れずに受け取り、乗車中はなくさないように保管してください。
路線バスは、車内のアナウンスがありません。自分で降りたいところでボタンを押すか、窓際に張られている紐を引き、ドライバーに降りる意思を知らせます。また、最初にドライバーに行き先を告げてくれると教えてくれることもあります。
(3)バス料金(2016年12月現在)
<オークランドの場合>
ステージ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
現金 | $3.00 | $5.00 | $7.00 | $9.00 | $10.00 | – | – | – |
*AT HOP CARD | $1.28 | $2.31 | $3.59 | $4.52 | $5.80 | $6.70 | $7.50 | $8.20 |
*AT HOP CARDは学生証などの証明書を申請すると割引料金が適用となります
ゾーン | A Zone | B Zone | C Zone | All Zone (A to C) |
1ヶ月定期 | $140.00 | $140.00 | $140.00 | $250.00 |
<クライストチャーチの場合>
ゾーン | 1 | 2 |
大人(現金) | $4.00 | $5.50 |
子ども(現金) | $2.00 | $2.80 |
大人(メトロカード) | $2.55 | $3.75 |
子ども(メトロカード) | $1.25 | $1.85 |
トラブルのときの対処法
【病気や怪我をした時】
GP(General Practitioner)制度
ニュージーランドの医療機関は、日本と大きく異なっています。急性の痛みや高熱を伴う病気や大きなケガを除いて、市民病院や大手病院に直接駆け込む社会習慣はありません。
ニュージーランドでは一般に、「GP」(General Practitionerファミリードクター)制度が採られ、どの家族もかかりつけのGPがいます。
通常、GPは患者のファイルを持ち、その患者の過去の病気やその治療の記録が保管されています。大きな病気になると、GPが専門医や大手病院に治療を依頼するのが一般的なパターンです。
病気になったら、まずGPに電話でアポイントをとってからそのクリニックにいきます。通常GPは各地域の中心街のMedical Centerに属しています。
現地の人に聞くか、電話帳の最初のところで「Registered Medical Centre」でみつけることができます。GPはいくつかの専門医や大きな病院と契約しており、重症の場合には必要な手配を的確にとってくれます。
GPの診断を受ける際は少しオーバーなくらいに、痛いところや気分の悪くなった状態と経緯を、また体に感じる異常を詳しく説明することです。診断を受けるために、昔の病歴なども役に立ちます。
治療費と保険について
治療代は海外旅行医療保険に加入していれば、まずいったん自分で支払い、その後で現地の保険代理店があればそこに言って払い戻しを受けます。
ただ、病院によって保険会社と契約している場合があるので、その場合は保険番号を提示するだけで病院が直接保険会社に請求してくれ、支払う必要がない場合もあります。
ケガをした場合は、ニュージーランドではACC(The Accident Compensation Corporation)というシステムがあり、これはニュージーランド国内でおきたケガ(打撲、骨折なども含む)に関してニュージーランドを旅行中、または滞在中の外国人にも適用され、治療代の一部、または全額が補償されます。
骨折などケガをした場合、まずGPに行き、診察してもらうときにどういう状態でケガをしたか説明します。そのケガによって補償される額は異なりますが、治療費の差額のみを支払うことになります。事故で病院に運ばれたりした場合はすぐACCが適用されます。
【紛失や盗難に遭ったとき】
紛失や盗難にあったらすぐ警察に届けなければなりません。何かがあったらあわてずに「111」をダイヤルし、警察を呼びます。
■警察を呼ぶ場合
ダイヤル「111」公衆電話または自宅の電話から無料でかけることができます。
消防、救急車の番号も兼ねていますのでオペレーターに要件を伝え、警察の部署に回してもらい、被害場所に来てもらいます。最初に住所、電話番号、名前を告げる必要があります。
■クレジットカード機能を止める場合
カード発行会社に連絡し、紛失したことを伝えてください。
■キャッシュカードを紛失した場合
ANZ BANKなどニュージーランドの銀行のキャッシュカードを紛失した場合、カードを発行した支店でなくても紛失届けおよび再発行が可能です。旅行などで遠方にいる際でも再発行ができます。すぐに機能を止める場合はその銀行のHELP DESKに電話してください。
- ANZ 0800-650-535
- ASB 0800-803-804
紛失手続き後は最寄りの支店でカードの再発行をしてもらえます。
■パスポートを紛失した場合
パスポートを紛失した時は日本領事館へ連絡してください