MECOP(Multiple Engineering Cooperation Program)は、オレゴン州の大学と産業界の産学連携で実現した大学生向けの有給インターンシップです。オレゴン州立大学(OSU:Oregon State University)もMECOPに参加しており、学生は在籍中に2回の有給インターンシップに参加して、実務で活躍できるスキルを習得するとともに、平均して総額40,000ドルの収入をインターンシップで取得することができます。
ここでは、オレゴン州立大学のMECOPについてまとめてみました。
- 6カ月の有給インターンシップが2回あり、平均総額40,000ドル(最大50,000ドル)の収入が得られる
- コンピューターサイエンスを含むすべてのエンジニアリングのコースと一部のビジネスコースにて実施できる
- MECOP参加生の約70%(留学生を含む)が卒業後MECOP登録企業に就職
- MECOPに参加しても卒業後のOPTに影響はなく、通常通り1~3年(専攻による)のOPTが可能
MECOP(Multiple Engineering Cooperation Program)とは?
MECOPの概要
MECOP(Multiple Engineering Cooperative Program)は、大学生向けのインターンシッププログラムの中でも特長的なプログラムで、産業界と高等教育機関の効果的なパートナーシップにより実現しました。このプログラムでは、参加大学と学生が産業界と緊密に連携し、実務で活躍できる卒業生を育成します。
MECOPは大学生にとって魅力的なプログラムです。産業界との連携を通じて、実践的な経験を積み、将来の就職に向けて準備することができます。このプログラムに参加することで、卒業後のキャリアに有利なスキルを身につけることができます。
MECOPは、参加大学に在籍している学生は2回の6ヶ月間のインターンシップを経験することができます。これにより、学生たちは授業で学んだ知識を実践し、強化し、さらに拡大する機会を得ることができます。これらの大学生インターンシップは、大学の授業内容に合わせて調整されており、学位取得にかかる時間を最小限に抑えながら、学んだ知識を実際の産業プロジェクトに活かす時間を最大限に活用します。
参加する企業は、学生のパフォーマンスに関するフィードバックを大学と共有します。産業界と教育界の間にオープンな対話を生み出し、大学側はMECOPの産業パートナーからの提案を受けてカリキュラム内容を改善することができるようになり、また、即戦力となる卒業生の育成を支援することができるようになります。
MECOPは、有給の大学生インターンシップを通じて、学生を第一に考えた成長を追求し、同時に産業界のメンバーのニーズにも応えることを目指しています。
MECOPの特長
- 6カ月の有給インターンシップが2回あり、平均総額40,000ドル(最大50,000ドル)の収入が得られます。
- コンピューターサイエンスを含むすべてのエンジニアリングのコースと一部のビジネスコースにて実施できます。
- MECOP参加生の約70%(留学生を含む)が、卒業後MECOP登録企業に就職しています。
- MECOP参加生の約90%が、卒業時点で就職内容を獲得しています。
- MECOPに参加しても卒業後のOPTに影響はなく、通常通り1~3年(専攻による)のOPTが可能です。
MECOPのメリット
- 実際の職場での就業体験
- 6カ月の有給インターンシップ(2回)
- 2つの異なる職場での実務体験
- アメリカ北西部の優良企業とのネットワーキングの構築
- 業界専門家との出会いと人脈作り
- インターンシップを通して自分の強み、適性を発見
- インターンシップの経験により、業界・企業・職種理解を深め
- 給料をその後の学費に充当
- インターンシップによりその後の学習モチベーションが向上
- 専門分野における高度で実践的スキルを開発
MECOPの参加要件
参加資格
- MECOPの参加大学で指定された専攻を履修していること
- 成績がGPA 2.5以上であること
- 最初のインターンシップに先立ち、秋学期までに専攻分野のupper division course(大学3年レベル相当の科目)を受講できる状況になっていること
- MECOPの参加に必要とされる科目をすべて履修済みであること
- MECOPの6ヶ月インターンシップを2回修了した後に大学に戻って最低でも1学期間の履修をすること
参加大学
- Oregon State University
- Oregon Tech
- Portland State University
- University of Portland
参加企業
MECOPに参加している企業は、オレゴン州を中心として140社以上となっています。
MECOPの参加時期と期間
MECOPのインターンシップは、通常3年生と4年生の夏学期と秋学期に2回実施されます。 以下のスケジュールは参考用となります。学生によってスケジュールは異なります。学生はアドバイザーと確認しながら独自のプランを立てることになります。尚、MECOPインターンシップはフルタイムのため、インターンシップに参加しながら、大学の授業を受けることとはできません。
MECOPを実施している専攻コース
オレゴン州立大学でMECOPに参加できる専攻分野は以下の通りです。(2023年6月現在)
製造技術分野(MECOP)
- Bioengineering (BioE)(パイロットプロジェクト)
- Chemical Engineering (ChE)
- Energy Systems Engineering (ESE)
- Env. Engineering – Chemical Treatment and Processing (OSU) (EnvE-CTP)
- Industrial and Manufacturing Engineering (IME)
- Mechanical Engineering (ME)
- Mechanical Engineering – Manufacturing Option (ME-Mfg)
電子工学分野(MECOP)
- Computer Engineering (CpE)
- Computer Science (CS)
- Electrical Engineering (EE)
土木工学分野(CECOP)
- Civil Engineering (CE)
- Environmental Engineering – Water Resources (PSU) (EnvE-WR)
- Surveying (Surv)
ビジネス分野(MECOP)
- Accounting (Acct)
- Information Systems (IS)
- Marketing (Mkt)
- Project Management (PrMgt)
オレゴン州立大学の概要
Oregon State University(OSU)について
オレゴン州立大学(Oregon State University)は、150年以上の歴史を持つアメリカの大学であり、土地寄付制度を基に設立されました。現在ではオレゴン州最大の大学となり、多様な学生が集まる国際的なコミュニティです。
学生数は約30,000人で、全米50州および100以上の国から学生が集まっています。大学には2つのキャンパスがあり、主キャンパスはコーバリス(Corvallis)に位置し、もう一つのキャンパスはニューポート(Newport)にあります。
オレゴン州立大学は11の学部を擁し、さまざまな専攻分野を提供しています。農学、工学、人文科学、社会科学、自然科学など、幅広い学問領域において高品質の教育と研究を行っています。
特筆すべき特徴として、オレゴン州立大学は研究活動に力を入れており、特に環境科学、農業、海洋学などの分野で世界的に評価されています。また、大学は持続可能性への取り組みにも積極的であり、エネルギー効率の向上や廃棄物削減などの取り組みを行っています。
さらに、オレゴン州立大学は大学スポーツでも知られており、アスレチックス部門は多くの競技で好成績を収めています。学生たちは大学のスポーツイベントを楽しむだけでなく、幅広いクラブ活動や学生団体にも参加することができます。
オレゴン州立大学は歴史と伝統を持ちながら、革新と多様性を重視する教育機関として、学生たちに未来への道を切り拓く力を与えています。
INTO Oregon State University(INTO OSU)について
INTOはアメリカの大学と提携し、大学に代わって、学部コースや修士号コースに進学するための留学生向けの準備コースを提供している教育機関です。 オレゴン州立大学のキャンパスにもセンターを持ち、同大学に進学するための各種準備コースを提供しています。
大学入学条件を満たしている場合は、INTOの出願サービスを使って、直接大学1年生に入学することも可能です。
さらに、INTO Oregon State Universityでは、進学準備コースだけでなく、アカデミック英語コース、大学生にぴったりな英語+学部聴講を組み合わせたコースを提供しています。大学キャンパス内に位置しているため、図書館や学生会館、スポーツセンターなどの大学施設を利用することができることも魅力です。
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