この記事では、これからイギリスに留学・ワーホリに行く人が知っておいたほうがいいイギリスの基本情報ともしものときのトラブル対処法をまとめています。
イギリスで生活する上でかなり重要なことだけをまとめたので、きっと役に立つと思います!
イギリスの基本情報
【時 差】
日本とイギリスの時差は9時間です。日本の方が進んでいるので、例えば日本が21:00の時に、イギリスは12:00になります。
夏になるとSummer Timeと呼ばれる夏時間制が用いられ、時差は8時間になります。(3月最終日曜の午前1時から10月最終日曜の午前1時まで。サマータイムでない時期は、グリニッジ標準時間GMTが適用されています。)
ちなみにイギリス国内(北アイルランド含めて)での時差はありません。
【通 貨】
ポンド(pound)が使用されています。通貨単位はポンド(£)と補助単位ペンス(p)があり、100ペンス=1ポンドです。
ちなみに、ペンスは複数形の場合で、単数形だとペニーと呼び方が変わります。例えば1pだとa/one penny, 10pだと複数形なので10 penceという感じです。
また、日本ではポンドと呼びますが実際には、パウンドだったりパウンズ(複数形の場合)と発音するので注意しましょう。
紙幣は50ポンド、20ポンド、10ポンド、5ポンドの4種類があり、硬貨は2ポンド、1ポンド、50ペンス、20ペンス、10ペンス、5ペンス、2ペンス、1ペニーの8種類となっています。
【 水 】
水道水は基本的に飲料水として飲むことができます。日本の軟水とは異なり、イギリスではミネラルがたっぷり含まれている硬水が飲めるので、水の味の硬さに驚くかもしれません。
ただ、硬水に慣れていない人や普段から胃腸の弱い人はお腹を壊すこともあるので、生水を避けたほうが良い場合もあります。
【電 気】
標準電圧は230ボルトです。イギリスで日本の電気器具を使用するには変圧器が必要になります。
また、プラグの形状(先が四角い三つ叉のBFタイプ)も日本とは異なりますので、変換プラグも必要です。
ただ、最近のノートパソコン(マックブック含む)のほとんどは、電源アダプター、パソコン共に240Vまで対応しているので、変圧器は必要ありません。
念のため、電源アダプターに「AC100V~240V 」と表示されているかどうか確認してください。
【気 候】
イギリスでは、春(3月~5月)は大変天気の変わりやすい時期です。日差しの穏やかな暖かい日もあれば、強風が吹いたり、にわか雨になったりすることも珍しくありません。そこで薄手のセーターや防水ジャケットがあると便利です。
夏(6月~8月)は気持ち良くカラッと晴れた、日差しの強い日が続きます。Tシャツで充分過ごせますが、朝晩は冷え込むこともありますので、薄手のセーターや上着が必要です。
秋(9月~11月)になると、朝晩は顕著に冷え込み始めますが、厚手のコートは10月下旬までは必要ないでしょう。
冬(12月~2月)、この時期は日の出が遅く、日没が早くなります。英国の冬には、厚手のセーターやコート類での防寒が必要です。
【郵 便】
郵便局は月曜~金曜の9:00~17:00と、土曜の午前中に営業しています(土曜日営業はメインオフィスのみ)。
国内郵便はファーストクラス・メール、およびセカンドクラス・メールという2種類の郵便があり、ファーストクラスはいわゆる速達で、料金も若干高く設定されています。
配達日数:
・ファーストクラス:翌営業日
・セカンドクラス:3業日以内
国際郵便は2キログラム以内の郵便物であればエアメールもしくは船便で海外に送ることができます。エアメールの方が速くてお手軽です。船便は日数がかかりますが料金的にはお得です。
配達日数:
・エアメ-ル:通常は投函後4日以内
・船便:通常は投函後8週間以内
【国際電話のかけ方】
イギリスから日本に国際電話をかける場合の電話番号の順番は、以下のとおりです。
(00)+(国番号)+(0を取った市外局番)+(相手の電話番号)
(例)イギリスから日本の043-271-7486にかける場合
00 - 81 - 43 - 271 - 7486
日本からイギリスに国際電話をかける場合の電話番号の順番は、以下のとおりです。
(利用する国際電話会社の識別番号)+(010)+(国番号)+(相手の電話番号)
(例)日本からイギリスの123-456-7890にかける場合
識別番号 - 010 - 44 - 123 - 456 - 7890
- 国際電話会社の識別番号は次のようになっています。尚、マイラインに登録している場合は不要です。
KDDI:001、NTTコミュニケーションズ:0033、ソフトバンクテレコム:0061 - イギリスの国番号は44、日本の国番号は81です。
【携帯電話】
携帯電話の契約は長期の契約であったり、銀行口座が必要だったりするため、数ヶ月の留学という場合は、プリペイド方式の携帯電話を購入すると便利です。
購入には、イギリス国内の連絡先と身分証明書が必要になります。
通話残高が少なくなった場合は、スーパーやニュースエージェントでトップアップカードが購入できます。10ポンド、20ポンド、30ポンドなどとあるので、必要に応じて購入(トップアップ)します。
トラブルのときの対処法
【病気や怪我をした時】
学生ビザを取得した場合、英国の保険制度(NHS:National Health Service)に加入することができます。歯科治療を除いて、治療費は無料です。ただし、待ち時間が長いなどの欠点があります。
また、救急治療の場合は、NHSに加入していない旅行者でも一定の初期治療は無料で受けることができます。しかし、受けられる治療は急性疾患のごく限定された急性期治療に限られます。
NHSウォークイン・センターは、NHSで運営されている診療所です。予約は不要で、経験豊かな看護士が対応してくれます。英国各地にあり、ロンドン市内には8箇所のセンターがあります。
【イギリスの便利な電話番号】
999:救急サービス(警察Police、火災・消防車Fire brigade、救急車Ambulanceのどれか伝えるように)
112:携帯電話・スマホから(残高0円のプリペイド携帯や回線を停められている携帯からでも緊急で使える)
100:オペレーター(国内、国際、アイルランドへの各種通話のアシスト)
155:国際電話のオペレーター(外国への通話および船舶への通話をアシスト)
118 500:番号案内(英国内の個人および企業―名前と住所がわかる場合)
118 505:国際番号案内(海外の個人および企業―名前と住所がわかる場合)
【紛失や盗難に遭ったとき】
紛失や盗難にあったらすぐ警察に届けなければなりません。家で泥棒に入られた時などには、あわてないで電話で「999」をダイヤルし、警察を呼びます。
■ 警察を呼ぶ場合
ダイヤル「999」公衆電話または自宅の電話から無料でかけることができます。
消防、救急車の番号も兼ねていますのでポリスデパートメントにまわしてもらい用件を伝えて、被害場所に来てもらいます。最初に住所、電話番号、名前を告げる必要があります。
■ クレジットカードやキャッシュカードを紛失した場合
カード発行会社や銀行に連絡してください。
■ トラベラーズチェックを紛失した場合
発行元の機関・提携銀行の窓口に連絡して、再発行の手続きを行います。購入した時の控えやTCナンバー、使用明細などが必要になります。
■ パスポートを紛失した場合
警察で紛失・盗難証明書を発行してもらい、現地の日本大使館へ連絡して再発給の手続きをしてください。その際、パスポート番号と発行年月日が必要になるので、万一に備え控えておくことをお勧めします。
【日本大使館の所在地・アクセス】
101-104 Piccadilly, London W1J 7JT
Tel: (020) 7465-6500 Fax: (020)-7491-9348
最寄り駅:グリーンパーク駅 (Green Park) もしくは ハイドパークコーナー駅(Hyde Park Corner)
使用路線:いずれも Jubilee line, Piccadilly line, Victoria Line を使用
【犯罪から身を守るために】
英国内での軽犯罪は少ないものの、もしもの時のために備えておくことは必要です。楽しく、有意義な時間を過ごすために、以下のことに注意しましょう。
■窃盗の被害に遭わないために
- 周囲に注意を払う
- バッグは必ず身の回りに置いておく(図書館やカフェで、お手洗い中にパソコンごと盗まれた人がいた)
- 貴重品はスーツケースに入れて、鍵をかけておく(自室の目立たない箇所に置く)
■スリに注意
- バッグはいつも見える位置、身体の前で持つようにする
- iPhoneを持ち歩くときは、特に注意する(後ろから自転車で勢いよく奪っていくこともある)
- 大金は持ち歩かない
■詐欺の被害を防ぐ
- 必ずライセンス付きのタクシー、ミニキャブを利用する
- 路上オークションで商品を購入する場合は、十分に注意する
- ダフ屋から劇場やイベントのチケットは買わない
- 何よりも、危ない場所に行かない(ロンドンは特に多いが、危険なエリアは事前に把握しておく)
■もしも被害に遭ったら
- 最寄りの警察署に届け出る
- 緊急の場合は、近くの電話ボックスからフリーダイヤル999に連絡
公共交通機関について
【ロンドンの地下鉄】
ロンドンには計275の地下鉄駅(Underground、通称Tube)があり、このうち63駅が中心部に集中しています。このため、ロンドン中どこにいても、必ず近くには駅があります。
地下鉄の駅から次の駅までの移動にかかる所要時間は、距離によって様々ですが、セントラル・ロンドン地区では1~2分、その他の地区では2~3分程度です。
■列車の行き先
列車と駅は、地下鉄が進む方角によってそれぞれ「東方面行き」「西方面行き」「北方面行き」「南方面行き」と表示されており、これを見て目的地を確認します。
例えば、地下鉄路線図で左から右へと走る列車は、東方面行き。上から下へと走るのが南方面行き、その逆が北方面行きというわけです。列車の正面と駅の掲示板には、その列車の終点が表示されています。これがその路線の終点でもあることが多いです。地方の鉄道も同様です。
■ゾーンと路線図
ロンドンの地下鉄ネットワークは、6つのゾーンに区分けされており、路線図を見ると、同じゾーンは同じ円で囲まれています。ゾーン1はセントラル・ロンドン地区(真ん中の円)。
そしてセントラル・ロンドン地区からの距離が長くなるほど、ゾーン番号の数字が増えるという仕組みです。運賃は、ゾーン3、4、5、6の地区内のほうが、ゾーン1と2よりも安く設定されています。ただし、複数のゾーンを通過する場合は、自分が通過したゾーンすべてに対する運賃を支払う必要があります。
■始発と終電
月曜から土曜の場合、始発電車はだいたい午前5時15分から6時の間、終電はセントラル・ロンドン地区を深夜12時前後に発車します。
日曜の始発は午前7時頃、終電がセントラル・ロンドン地区を出るのが午後11時から11時半頃になります。
【ロンドンのバス】
ロンドンを走っているバスは6,500台以上、1日当たりの運行ルート総数は約700本。バス停の数に至っては、1万7,000箇所以上にものぼります。バスの路線はロンドンの隅々まで伸びており、どこにいても、必ず近くにはバス停が見つかります。
名物の2階建てバスは、ダブルデッカー(a double-decker bus)と呼ばれます。
■始発と終バス
バスの運行時間は路線によって異なります。日中(午前6時頃~午後11時頃)だけの路線もあれば、1日24時間体制の路線もあります。
夜間の交通手段として頼りになるのが深夜バス(Night Bus)で、路線番号の最初に「N」の文字がついています(例えば「N24」など)。地下鉄の運行は深夜12時で終了してしまう上、タクシーは料金が高いので、夜は深夜バスが大活躍です。
■深夜バス
深夜バスの運行ルートはさまざまで、日中とまったく同じルートを走るものもあれば、地下鉄のルートにほぼ沿って走るなど、夜限定の路線を走るバスもあります。夜間にもかかわらず、市内のあちこちまで伸びているロンドンの深夜バスは、世界でもお手本とされる充実したサービスが自慢です。
深夜バスは、地下鉄が運行を終了する前に動き出し、一晩中、走り続けます。運行本数は、日中ほど多くはないですが、それでも30分から1時間に1本程度の間隔となっています。乗りたい場合は、バスの停留所で待ち、バスが近づいてきたら、運転手に向かって手を挙げて合図します。運賃は片道2ポンド程度。
【ICカード・定期券について】
地下鉄または鉄道を利用するときに便利なのが、オイスターカードとトラベルカードです。
オイスターカードは、suicaと同じように料金をチャージしながら使うカードです。ロンドン市内の各地下鉄駅の自動券売機で、5ポンドのデポジットから購入可能です。また、オンラインからでも事前に購入可能です。
語学学校の学生でも、18歳以上の30%割引の学生オイスターカードが購入可能の場合が多いので、ロンドンのチューブを頻繁に使うならば、各語学学校に問い合わせてみましょう。
トラベルカードは、期限を決めて無制限で利用できる定期券のようなものです。使う期間や利用回数によって、どちらにするかを選ぶといいでしょう。
このカードの場合は、学生であるかを問わず、申込時に16-25歳の方とシニア60歳以上の方は、3分の2の値段で鉄道券を買えます。事前に30ポンド払えば1年間有効のナショナル・レイルカードです。各鉄道駅か、オンラインで申し込めます。パスポートなど身分証明書は必須です。