この記事ではIELTSについての基本的な情報をまとめています。
IELTSとは?
IELTS (アイエルツ:International English Language Testing System) は、国際的に認められた英語力認定試験であり、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの高等教育機関で広く採用されています。
アメリカでも、TOEFLだけでなく、IELTSを認める教育機関が増えています。
IELTS はブリティッシュ・カウンシル、IDP : IELTS オーストラリア、ケンブリッジ大学ESOLが共同運営で保有するプロダクトで、世界120カ国の500以上の会場で受験することができます。日本では、日本英語検定協会が試験の実施運営を行っています。
IELTSの種類と試験方法
IELTSには、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニングモジュールの2種類があります。いずれも、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのテストで構成されており、リーディングとライティングに関しては、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールでは試験問題が異なります。
アカデミック・モジュールは留学生が海外の大学やカレッジなどで勉強する際の英語力判定基準として使用され、ジェネラル・トレーニングモジュールは、例えば、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドへの移民申請などで英語力の証明として使用されます。
リスニング(30分)、リーディング(60分)、ライティング(60分)の試験は同日に実施されます。各セクションの間に休憩時間はありません。
スピーキングテストは IELTS の世界的な規定により、筆記テストの前後6日以内に行われます。通常、日本国内の試験では、筆記試験の翌日に実施されます(場所によって、1日で4パート行うこともあります)。
IELTSの採点方法とテスト結果
テスト結果は1から9のバンドスコアで示されます。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各パートごとの英語力がバンドスコアで示される他に、総合評価としてオーバーオール・バンド・スコアが与えられます。
入学・受入条件は機関によって異なり、特定のパートでの最低得点ラインを設けているところもあります。一般的に、大学はオーバーオール・バンド・スコア6.0から6.5を入学基準としているところが多いです。
また、ランクの高い大学だと、オーバーオール7.0(かつ、各パート6.5以上など)は最低でも必要です。
アイエルツ(IELTS)のテスト結果は、受験日から13日目に発行されます。テスト結果は2年間有効です。
IELTSのテスト会場
アイエルツは、日本国内では12都市(東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡、札幌、仙台、金沢、岡山)の会場で実施されています。
1ヶ月に3~4回のテストが実施されていますが、すべてのテスト会場で毎回テストが行われているわけではありません。テスト会場によって試験実施日が異なりますので、確認が必要です。
IELTSの申し込み方法と料金
申し込みは、インターネットまたは郵送のいずれかで行います。尚、インターネットで申し込んだ場合でも、本人確認書類の送付が必要になります。
IELTS受験料 | 25,380円 |
追加成績証明書の発行手数料(6通以上の場合、1通につき) | 1,100円 |
成績証明書の書留郵便での送料 | 1,600円 |
キャンセル料 | 6,300円 |
変更料(初回は無料) | 6,300円 |
※上記の料金は2019年3月19日現在のものです。変更されることもあるので、申し込みの前には必ず最新の情報を確認をしてください。
IELS奨学金
実は、IELTSにはBritish Council Japan IELTS Awardという奨学金制度があります。
日本英語検定協会とブリティッシュ・カウンシルが主催するこの制度は、日本人のさらなる国際化と文化・教育分野での交流促進、個々の受験生が抱いている夢の実現の援助を目的に設立されました。
大学・大学院へ留学される方を日本から4名選出し、300,000円が学費補助として支給されます。
条件としては以下の通りになっています。興味のある人は詳しくチェックしてみてください。
- 応募時点で日本在住の方。
- IELTSの成績提出を入学条件としている大学または 大学院へ2019年度中に留学される方。(2019年7月9日までに、進学先からの入学許可を書面で提示する準備ができていること)
- 2017年4月から2019年5月末日までに、日本国内の 日本英語検定協会またはブリティッシュ・カウンシル のテストセンターで IELTS を受験し、オーバーオー ルスコアで6.0以上を取得された方。
- 留学中・留学終了後にわたり、IELTS大使としてIELTSと留学に関しての広報にご協力いただける方。