１．日本人学生の数：
4月のセッション時点で日本人が5名(内訳：男性5名、女性1名／企業派遣：2名、公務員：1名、個人：3名)在学していました。

２．日本人学生の構成：
入学時の成績はELSレベル106、107前後に集中しているようです。学生の特徴としては、文法や語彙力に強みがあるものの、リスニングやスピーキングに弱みがあるというのが先生方の見解です。

３．学生の出身国構成及びクラスメイトの構成：
約40％がサウジアラビア出身のようで、残りは南米(特にブラジル、コロンビア)と北東アジア(日本、台湾、韓国)、アフリカ、中央アジアの出身者の数が多いです。中東及びアフリカの産油国は好調な石油・天然ガス輸出を背景に、奨学金を出して、若者たちを渡米させているようです。クラスの構成は日本2、台湾1、サウジアラビア3、アンゴラ1、ブラジル1、コロンビア1、モロッコ1です。

４．学生の特徴：
中東・アフリカ、南米出身のティーンエイジャーの学生は授業中に周囲の状況や授業の進行状況を考えずに、いきなり発言や質問をしたり、落ち着きの無い学生が多いですが年齢や社会的経験(職業経験、大学・大学院進学経験者)は、基本的に落ち着いて勉強をしています。傾向としては英語学習初学者のクラスは、騒がしいようですが、上級クラスに上がれば上がるほど真剣に勉強をしていますので、雰囲気は相当異なるとのことです。また、学生の多くは大学・大学院進学を目標としたコースの設定や授業時間の長さなどから、ELSを選択しているようです。国籍を問わず性格の良い学生が多く、学校の規模自体も小さいので他のクラスの学生とも仲は良くなりやすいです。また親日的な学生も多いので安心して通学が出来ます。

５．施設規模、アクティビティ：
現在の校舎は貸しビルの地下にあり、看板などの表示も無いので迷う学生が多数居ます(私もGoogleの地図機能を使いましたが、ビルには違う組織名が書いてあるので道を通行人に尋ねました)。教室自体も他の語学学校と比較して広く、また学生数と教室規模を考えたクラス編成ですので、学習環境としては他校より良い環境であると言えると思います。またアクティビティも毎週開催され、学内では毎月の誕生日の学生を祝う簡単なパーティーが開催されたり、学外の博物館・美術館、映画館などに団体で出掛ける機会もあります。

６．近隣の環境：
道を挟んだ場所に高校とアメリカン大学があり、とくに高校の登下校の時間帯は混雑をします。クラスメイトの話によると、早朝のバスが混雑するようですが、学校最寄り駅から乗降するメトロ（地下鉄）は比較的混雑しないといえます。近隣にはスーパーマーケットのホールフーズやカフェのスターバックスやパネラなどに加え、レストランなどもが多いですが、昼食を外食とすると6USD～13USDが必要ですので、日本の感覚からすれば割高に感じると思います。しかし、ワシントンD.C.の中心部と比べてあまり混雑をする場所では無く、さらに昼休みの時間もきちんと確保されているので、昼食時間は十分にとれると思います。私自身はお弁当を持参していますし、アジア圏の学生を中心にお弁当を持参する学生も散見されます。

７．クラス分けの状況：
新入生はエッセイ・グラマー・リスニング・スピーキングの試験を半日程度かけて実施しており、大幅にクラスのレベルと学生のレベルとが乖離することは無いと思います。また、先述した学校より丁寧な試験が実施されている点も好感が持てますし、人数を考慮しながら各クラスの構成を調整しているとのことで、極端に人数が少ないクラスや多いクラスはありません。よって、教室の使いづらさや狭さを感じたことはありません。

８．授業の様子：
宿題や授業内の課題に対しても一生懸命取り組む学生が多く、活発な授業が行われています。また、学校自体の規模も小さいので学生と教員との距離も近く、非常に仲も良く、また学習の習熟度や弱点などについても先生方が気にかけてくださいます。今日は成績表の配布が行われましたが、明確に成績の状況も明示されるフィードバックが行われる点に好感が持てます。

９．問題点：
どこの学校に置いても同様ですが、米国の語学学校は夏場非常に強くエアコンがかけられているので体調を崩す学生がいます。また、日本や台湾などの学生からすれば、他国出身者が授業中に騒がしいと感じることもあると思います。さらに、教員ごとに授業スタイルや時間に対する感覚が異なるので、退屈に感じたり不満に思う学生もいると思います。